現実逃避して

この一か月ほど、あるビジネスプランを書いている。先日、会社のキックオフイベントにて社長を捕まえてその場でプレゼンし、GW明けに改めて説明する場を貰ったわけだが、全然進まないw

夜な夜な色々と調べては、会う人会う人にプランを聞いてもらい、ディスカッションをさせてもらう中で磨くということを繰り返すわけだが、これまでの3年間、ずっと新規事業の立ち上げをさせてもらってきてるけど、それとはまた全然違う感覚の頭の使い方だなというのが正直なところで、そこについて自分なりに言語化しておきたいと思った。

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これまでの自分の新規事業への関わりというのは、まず事業全体としての大きな絵というか戦略やビジネスモデルを描いてくれる人がいて、色々な部署から人やお金を集めてもらう中で、大きな戦略の中での、言ってみれば戦術というか、現場のフロントに立って「来た球を打ち返す」ことに心血を注いでいる感じだったのだが、今自分がやっていてかつ苦労しているのは、どちらかといえば前者側の、そもそもどんなビジネスモデルを組みますか?というのと、それを固めるにあたって一緒に同じ温度感で走ってくれる人を探すということ。

一人で考えたりホワイトボードやリサーチに向かい続けるのは、とにかくつらい。つらくなると色々な人に壁打ちに付き合ってもらったりもするのだが、やはり最終的にどうするかを決めなければいけないのは自分しかいないし、「これならいけるはずだ!」という仮説や自信(それがノーロジックだったとしても)がない状態だと、壁打ちにつきあってもらったとしても、聞かれてる側も、何を答えていいかわからないと思うわけで、喋ってる途中で自分自身自信のないことを話してんなーと気づいた時などもうその場で土下座して謝りたくなるみたいなことを繰り返している(情けない話だ)。



そうした時に、たとえばCEOとCTOの関係でよく形容されるような状態に近いのかもしれないが、事業に対する目線や考え方が違っていたとしても、その事業に対して、そのビジネスに対して同じ温度感で、命をかける理由をもって一緒に走ってくれる人の存在の重要性というものを、ほんとうに痛切に感じているし、その仲間一人目すら捕まえられていない自分の至らなさにほとほと嫌気がさしている。

南場さんの「不格好経営」を読み返すにつけ(とても好きな本だ)、南場さんが会社を興すにあたってマッキンゼー時代の後輩だった渡辺さん川田さんを口説き落とし「彼らがジョインくれたことがDeNA成功の8割方を決定づけた」と書かれていたが、まだまだヒヨコの自分だけどその感じはわかる気がするし、逆に南場さんが誘った渡辺さん本人がこの記事で当時を振り返っておられるのを読むと、ただただうらやましい。http://www.dhbr.net/articles/-/1961



一緒に大冒険に出てくれる仲間を集め、船の先頭で事業の旗振りを担うという、そうした立ち位置自体に対して自分が何か拘りを持っているわけではないし、あくまで、自分がコミットしたい事業ドメインに対して、色々なアプローチのできる人間になりたいと思っているその中でのひとつの関わり方ではあるのだけども、まだビジネスプランの一歩目を描くにあたって仲間を0人から1人にするというステージですらこんなにすったもんだしている自分を省みるにつけ、大きな企業の経営者というのはいったい全体どんな苦労をされているのだろうかと思うと、想像するだけで背筋が寒くなる。そうした職責を担いたいかどうかは別として、大きなことを成すためには、そうした苦労を背負う覚悟が必要なのだろう。



というか、こんなこと呑気に書いてる暇があれば一歩でもビジネス前に進めろよボケって感じですね。。。