講義レビュー①「カルティニの風景」

ども、まつよ~です。

5月も中旬ですが、いかがお過ごしでしょうか。僕の住んでるマンションから大学までは桜の並木道をひたすら直進なのですが、5月ということで新緑(深緑?)の木漏れ日が凄く綺麗です。桜が満開の時もそれはもう素晴らしい風景だったのですが、緑に包まれた道もとても心が落ち着きます。


自分で撮ったやつじゃないですが、だいたいこんな感じ。

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大学については履修する講義もようやく先週末で決まり、落ち着いて毎日が進んでます。

講義は11コマ取ることにしました。今までにやったことない分野(法学・経済学)が4コマと、先学期までに一度履修したものの本当にいい加減に受けて単位だけかすめとった講義の受け直し(まさに「学び直し」笑)が7コマです。

昔一度受けてたはずの講義なのですが、まあノートを取る習慣すら最近まで無かったくらいですから、ほっっっっとんど覚えてないですね(笑)。その自分の愚かさともう一度勉強し直せる有難味をひしひしと感じながら、日々大学に行っては講義を受けている、というわけです。

で、まあ何を書こうかなと思いまして、講義レビュー的なこともちょいちょい書いていこうかなと思っています。時間もちょっと落ち着いてきたので、今度こそもう少し頻度を上げて更新できれば・・・できれば・・・できれば・・・。笑






んと、昨日受けてた授業は2コマだったのですが、ひとつは、名著・問題作といわれる作品を取り上げ、そこから社会学の主要なトピックについての考察をしていくという講義、もうひとつはアメリカの戦後の社会史について様々な角度から見ていくという講義でした。そのうちの前者の方についてレビューを書いてみようかと思います。

あ、言うても間違ってるとことか理解が十分でないところ多々あると思うので、見てくださる方は優しい目で見てください(笑)






◆「カルティニの風景」から考えるナショナリズム


昨日取り上げられた本はこちらでした。

「カルティニの風景」(土屋健治)

カルティニの風景 (めこん選書 2)

カルティニの風景 (めこん選書 2)



カルティニというのは人の名前で、インドネシアの貴族階級のご家庭に生まれた女性なのですが、13歳以降は家の敷地から出られないという「婚前閉暦」の中で、25歳という若さでお亡くなりになるまで宗主国であったオランダの植民地官僚と文通を重ね、その中で自国へのノスタルジーを綴った内容が、後のインドネシアナショナリズムや解放運動へと繋がる等々、その先駆者として有名になる契機になった書簡をまとめた本がこれです。

この本自体はそのカルティニという人物の生涯を追いかけていくものなのですが、講義の中で提示された論点というのは、「人造の国民国家」と呼ばれる、オランダの支配下の中用いられる言語も地域によってバラバラであり、様々な民族が混在するという、宗主国の言語・文化を用いているインドネシアが、どのようにして一つの国としてナショナリズムが形成されていったのか、というものでした。






講義では、婚前閉暦を強いられる中でのカルティニの内向する観念世界の中でも、書簡の中でカルティニが特に用いていた自然描写に注目し、オランダがインドネシアに入ってくるようになってから成立した風景(具体的にはプランテーション農場やゴム園の風景)と、それ以前の風景(空や椰子の樹、木陰で笛を吹く少年といった風景)を対比させ、

インドネシア、ジャワ社会を宗主国と対象化・対比して捉える、その中でもとくに風景を文化的に規定するという営為を自覚的に示し、そのノスタルジア性の静寂・平和・歓喜というものを呼び起こすことに大きな役割を担った、ということでした。






・・・と、自分のノートにはメモしてあるのですが(笑)ぶっちゃけよくわかんないですよね(爆)

要は風景とかそういうノスタルジーの強いものを緻密に対比させて表現したことがナショナリズム運動に繋がる大きな要因になったんだよ、ってことなんですかね?


うーん、、、もっかい読んでみたり先生に聞きに行く必要ありそうですね(´・ω・`)

またちゃんとわかった(つもりになった)ら、改めて書きたいと思います。まあ今までは講義なんて受けたらそれっきり(というか真面目に受けてすらいないw)だったので、こういうことを考えること自体が大きな成長と言えるのかもしれませんが(笑)、

中身がちゃんと伴ってないのは悔しいので、講義の後も少し時間をとるってことを他の科目でも意識してやってこうかなって思います。







ん、今日はこんなもんでいいや。また近々書きます(絶対!笑)

天気のいい昼下がりです。昼寝したりベンチで読書したり、そんなの関係ねえ!(え、古い?笑)とばかり図書館にひきこもって勉強するなり、みなさん良き時間をお過ごしください^^




ではでは。明日も晴れるといいですね。